ちょっと嬉しかった話

―卒塾して何年経っても、声をかけてくれるということ―

先日、とあるラーメン屋さんにふらっと立ち寄ったときのこと。
券売機のところでラーメンを選んでいたら、声をかけられました。

「……先生、お久しぶりです!」

厨房で汗を流していた若い店員さん。
「おぉ〜! 久しぶり! 元気にやってるね!」と声を返しながら、正直、ちょっと胸が熱くなりました。


■ 教室を離れても、記憶に残っているということ

塾という場所は、基本的に「通過点」です。
受験が終われば、やがて塾を離れ、それぞれの道へ進んでいきます。

でもこうして、5年、6年経っても、自分のことを覚えていてくれて、声をかけてくれる――
それって、すごく嬉しいことだなぁと、改めて思いました。

教えることが仕事ではあるけれど、僕たちが本当に届けたいのは、「勉強」だけじゃない。
“人と人とのつながり”とか、“生き方のヒント”とか、そういうものも含めて、子どもたちの中に何か残せたらという想いで、日々向き合っています。


■ 成績よりも「自分を思い出してくれる」喜び

正直に言えば、塾で教えたことの全部を子どもたちが覚えているわけじゃない。
公式も解き方も、受験が終われば忘れていく部分もあります。

でも――
「先生、あのとき励ましてくれましたよね」
「テスト前、色々と個別に対応してくれた」
そんな言葉をもらえるとき、何よりも報われた気持ちになります。


■ ヒューマンズは“人生の途中”にある場所

塾は、子どもたちの人生の中でほんの数年間かもしれません。
でも、だからこそ本気で向き合いたいと思っています。

進路のこと、悩みのこと、夢のこと、時には家庭や学校で言えないことも――
そういういろんなことを一緒に乗り越えてきた時間があったから、数年後のラーメン屋の厨房で、こんなふうに再会できたのかもしれません。


■ これからも「また会いたい」と思ってもらえる大人でいたい

卒塾した子どもたちが社会に出て、ふとしたときに思い出してもらえるような存在でありたい。
そして、また会ったときに「先生、元気にしてますか?」と自然に声をかけてもらえるような、そんな関係でいたいと思っています。

今日のラーメン、味ももちろん最高だったけど、それ以上に心が温かくなった夜でした。


🍜 最後に

「通っていた塾の先生と、社会に出てからまた再会する」
それは、生徒にとっても、僕にとっても、小さな奇跡のような時間です。

ヒューマンズは、そんな時間がまためぐってくるような場所でありたいと願っています。

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