毎月一度、スターバックスの隅の席。
MacBookを開き、アイスコーヒーをひとくちすすった後、僕は人生の“棚卸”を始める。
何かを辞めたくなったとき。
何かを始めたくなったとき。
そして、自分がどこに向かっているのか、わからなくなったとき。
人生には、そんな“岐路”が何度も訪れる。
周囲から見れば順調そうに見えても、内側では迷いの波が押し寄せていることがある。
そんなとき、僕はあえて足を止める。
そして、頭ではなく、手を動かす。MacBookのキーボードを叩きながら、心の声をすくい上げる。
僕が「棚卸」するのは、次の5つのこと。
① 感情
最近、何に腹が立った?
何に心が動いた?
嬉しかったこと、モヤっとしたこと、それらを書き出すと「自分が何を大切にしているか」が見えてくる。
② 人間関係
今、誰と一緒にいるときが心地いい?
逆に、エネルギーを消耗する人はいないか?
「関係性の見直し」は、人生の選択に直結する。
③ 時間の使い方
24時間のうち、どれだけを“自分のため”に使えているか。
「忙しい」は言い訳に過ぎない。
本当にやりたいことは、時間の使い方に現れる。
④ お金の流れ
収入と支出の明細をざっと見る。
「何にお金を使っているか」は、「何を大切にしているか」だ。
そして、「何にお金を使いたいか」は、「これからどう生きたいか」に通じる。
⑤ 選ばなかった選択肢
過去に迷ってやめた道、手放した夢。
今の自分ならどう感じるか、再確認してみる。
かつての“失敗”が、今なら“可能性”に変わっていることもある。
終わりに
人生は、直線ではない。
迷っていい。揺れていい。止まってもいい。
でも、止まるなら、自分と向き合ってみてほしい。
僕にとっては、それが「スタバの隅での棚卸」だった。
香ばしいコーヒーの香りに包まれながら、
少しだけ自分の輪郭がはっきりしてくる。
もしあなたが今、人生の岐路に立っているなら──
答えは、案外、MacBookの向こう側にあるかもしれない。