戦後80年を迎え、私が思うこと

2025年。日本は、戦後80年という節目の年を迎えました。
かつて焦土と化したこの国が、世界有数の平和国家となり、豊かな社会を築いてきたことは、決して当然のことではありません。多くの犠牲と反省の上に、私たちは今を生きています。

この80年間、私たちは「戦争をしない国」として歩んできました。
けれど、世界に目を向ければ、今なお各地で紛争が絶えず、力による現状変更の動きが強まる中、「備え」の必要性もまた現実として迫ってきています。

防衛力の整備や安全保障の議論は、確かに現代において欠かすことはできません。
しかし私は、それと同じくらい、「平和をどう守るか」「争いをどう避けるか」という努力にも、光を当てるべきだと思うのです。

戦争とは、政治の失敗であり、対話の放棄です。
だからこそ、私たちは言葉を尽くし、文化を通じて心を通わせ、価値観の違いを乗り越える努力を怠ってはならない。武力を持つことよりも、戦わずに済ませる知恵と誠意こそが、最大の防御なのではないでしょうか。

平和とは、「ある」のではなく「保つ」もの。
この80年間の歩みは、それを証明しています。私たち一人ひとりが「もう戦争はいらない」と心から願い、その願いを行動に移していくことで、次の世代に受け継ぐべき未来が形づくられていくのだと思います。

戦後80年。
「二度と過ちは繰り返しません」という誓いを、言葉だけでなく、日々の生き方に込めていきたいと、私は思います。

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