──ネットスラングの広がり方
SNS が生活の一部になったいま、英語の略語(アクロニム)は日常会話のスピードを左右する存在になっています。その代表ともいえるのが「LOL」「OMG」「BRB」。短いのに意味が強く、世界中に広がった理由があります。
LOL は「笑ってるよ」ではなく「声を出して笑った」の略
LOL は Laugh Out Loud の略。
もともとはチャットルームで「本当に声を出して笑った」というニュアンスで使われていました。
今では単に「笑」のように軽く使われることも多く、強さは状況によって変わります。
LOL(軽い)
LMAO(めっちゃ笑った)
ROFL(床を転げ回るほど笑った)
略語の派生が増えたことで、笑いの“段階表現”が生まれたのも面白いところです。
OMG は SNS で一気に爆発した表現
OMG は Oh My God の略。
驚き、感嘆、呆れなど感情の振れ幅が広いのが特徴です。
昔は宗教的な理由から公の場では避けられることもありましたが、SNS 時代に「驚きを最速で伝える言葉」として急速に広まりました。
最近は少し柔らかくした Oh My Gosh の影響で、宗教色を薄めて使う人も増えています。
BRB はチャット文化の象徴
BRB は Be Right Back の略。
「ちょっと離れるね」「すぐ戻るよ」という意味で、オンラインチャットが当たり前になった90年代から使われています。
会話を止めないための“マナー表現”のような位置づけで、SNS やゲームでもよく使われます。
BRB の仲間には、AFK(キーボードから離れてる)などゲーム文化特有のものもあります。
略語が広まった理由は「速さ」と「感情の共有」
これらの略語が世界中に広がった背景には、二つの要素があります。
短いのに意味が正確に伝わる
感情を一瞬で共有できる
SNS やチャットのスピード感と相性が抜群だったことが、ここまで定着した最大の理由と言えます。
おわりに
LOL も OMG も BRB も、ただの略語ではなく、インターネット文化そのものを映す言葉です。
英語は教科書だけでは見えない一面が多いほど奥深く、こうしたスラングを知ると英語がもっと身近に感じられます。