「これが映画の力だ」ジェームズ・キャメロンの原爆映画に寄せて
広島と長崎を舞台に、あのジェームズ・キャメロンが原爆映画を製作するというニュースを目にした。「観客が原爆投下を体験したかのように感じられる映画を創りたい」「起こったことを手加減せず、容赦なく描く」 ──この言葉の重さに、 … 続きを読む
広島と長崎を舞台に、あのジェームズ・キャメロンが原爆映画を製作するというニュースを目にした。「観客が原爆投下を体験したかのように感じられる映画を創りたい」「起こったことを手加減せず、容赦なく描く」 ──この言葉の重さに、 … 続きを読む
理不尽な世界と現代の「VIP」たちへ 最初に『イカゲーム』を観たとき、正直なところ、胸糞悪いだけのドラマだと思った。理不尽なルールの中で、ただ人が無惨に殺されていくだけ。エンタメにしてはあまりに陰惨で、残酷だった。 でも … 続きを読む
誰にでも、「この人の出てる作品はなぜか観てしまう」という俳優がいると思う。私にとって、その二人が——斎藤工さんと山田孝之さんだ。 たとえば、「話題作だから」でもない。作品によってはクセが強すぎたり、重すぎたり、簡単にオス … 続きを読む
志村けんさんといえば、やはり「変なおじさん」や「バカ殿様」。お茶の間を笑わせてくれる、日本の“喜劇王”というイメージが強い。 でも、私にとっての志村けんさんは、映画『鉄道員(ぽっぽや)』で見せた、あの静かな演技の人でもあ … 続きを読む
早川監督という「静かな柱」 映画『ルノワール』。私自身はラストシーンのみの参加でしたが、あの現場での時間は短くても深く心に刻まれています。 この作品は、日本・フランス・シンガポール・フィリピンの4カ国による国 … 続きを読む
― 守るべきものは「モノ」なのか、「人」なのか ― 観終わったあと、しばらく席を立てなかった。久しぶりに、「ただ面白かった」「泣けた」では片付けられない映画だった。心の奥深くに何かが刺さって、ゆっくりと広がっていく。映画 … 続きを読む
1989年、リドリー・スコット監督の『ブラック・レイン』が世界中で公開された。この作品において、異彩を放っていたのが一人の日本人俳優――松田優作である。 彼の出演は、日本映画界における“昭和の終焉”を象徴するような出来事 … 続きを読む