多様性と自己中は違う

「自分らしさ」を履き違えていないか? 最近よく耳にする言葉に「多様性を尊重しよう」「自分らしく生きよう」があります。もちろん、その考えには大いに賛成です。人それぞれ、価値観や育ってきた背景が違う。だからこそ、他人と違って … 続きを読む

教育は答えを教えるものじゃない〜問いを渡すという教育〜

「なんで勉強しなきゃいけないの?」 その問いに、あなたはどう答えますか? 教育の現場にいて、何度も聞かれる質問。そして、大人である自分自身にも突き刺さる問い。 正直に言えば、「正解」はわからない。でも、「問い続ける姿勢こ … 続きを読む

高校私学授業料無償化がもたらす可能性  その功罪と制度設計の課題

高校私学授業料の無償化政策は、経済的格差による進路選択の制約を緩和し、教育の機会均等を実現するうえで大きな一歩となる可能性を持っている。しかしながら、この制度には多面的な影響が伴い、その運用と制度設計のあり方次第では、教 … 続きを読む

「与える人」と「奪う人」──学生時代の姿勢が、人生全体をどう形作るか

「Giver」と「Taker」──人生を分ける見えない選択 アダム・グラントの著書『GIVE & TAKE』によって知られるようになった「Giver(与える人)」と「Taker(奪う人)」という分類は、単なる性格 … 続きを読む

モンスターペアレントが社会を壊す日は近いのか

教育現場から見える日本の未来 「モンスターペアレント」とは何か 「モンスターペアレント」という言葉が日本で広く使われるようになったのは、2000年代後半。特に2007年にNHKで放送されたドラマ『モンスターペアレント』に … 続きを読む

寅さんという“現代の哲学者”『男はつらいよ』に見る、人間の肯定と喪失の美学

「何者にもなれない者」の尊厳と、幸福のかたちについて 車寅次郎は、世の中のレールから外れた“あぶれ者”だ。しかし、その在り方が、現代の私たちにとってむしろ切実な意味を持つのはなぜだろうか。 『男はつらいよ』という作品は、 … 続きを読む

教室の灯は、誰のために灯るのか?山田洋次監督『学校』シリーズに見る“まなざし”の教育論

点数でも評価でもない、“ともにいる”という教育の本質 夜間中学、定時制高校、不登校の子どもたち。山田洋次監督が『学校』シリーズで描いてきたのは、いわゆる「周縁」に追いやられてきた人々だった。 だがその物語の本質は、決して … 続きを読む

映画『クライマーズ・ハイ』に学ぶ、大人の覚悟と子どもへのまなざし

「真実を伝える」ということ 1985年の夏、日本航空123便が群馬の山中に墜落した。乗員乗客524人中、520人が亡くなるという未曽有の惨事。映画『クライマーズ・ハイ』はこの事故を、報道という側面から描き出した作品である … 続きを読む

偏差値では測れない「生きる力」を育む、学びの場を

今、教育現場では「偏差値」や「進学実績」といった数字が重視されすぎているように感じます。もちろん学力は大切です。しかしそれは、人生を豊かにするための“手段”であり、“目的”ではありません。 私たちが本当に子どもたちに届け … 続きを読む