「なぜ勉強しなければいけないの?」
子どもから聞かれると、すぐに答えるのは意外と難しいものです。
「テストで良い点を取るため」
「良い学校に行くため」
「将来困らないため」
もちろん、これらも勉強する理由の一つです。
しかし、今から約2500年前の中国で生きた思想家、孔子は、もっと本質的な学びの意味を説いていました。
その教えは『論語』に残されています。
「学びて時に之を習う、亦た説ばしからずや」
論語の有名な言葉に、
「学んだことを繰り返し実践することは、なんと喜ばしいことだろう」
という意味の言葉があります。
ここで大切なのは、孔子が言っているのは、
「知識を覚えるだけ」
ではないということです。
勉強とは、ただ暗記する作業ではありません。
数学を学ぶことで、筋道を立てて考える力を身につける。
国語を学ぶことで、人の考えを理解する力を身につける。
歴史を学ぶことで、今の社会がなぜ存在するのかを考える。
学んだことを使い、自分の力に変えていくこと。
それが本当の学びです。
「知らないことを知ること」が成長の始まり
孔子は、
「知っていることを知っているとし、知らないことを知らないとする。それが知るということだ」
という考えを示しています。
子どもにとって大切なのは、
「全部できること」
ではありません。
「自分は何が分からないのかを知ること」
です。
分からないことに気づけば、調べることができます。
質問することができます。
努力することができます。
成長は、知らない自分を認めるところから始まります。
勉強は人生の選択肢を増やす
勉強をすると、すぐに結果が出るとは限りません。
しかし、学ぶことで、
- 考える力
- 判断する力
- 人の話を理解する力
- 問題を解決する力
が身につきます。
これらは、大人になってからも必要になる力です。
将来、どんな道を選ぶのか。
どんな人生を歩むのか。
その選択肢を増やしてくれるものが学びです。
勉強が苦手な子へ
勉強が苦手な子は、
「自分には才能がない」
と思ってしまうことがあります。
しかし孔子は、才能よりも努力や習慣を大切にしました。
毎日少しずつ学ぶこと。
昨日できなかったことが、今日できるようになること。
その積み重ねが人を成長させます。
教育で大切なのは「何点取ったか」だけではない
点数や順位は大切です。
しかし、それだけが教育の目的ではありません。
学ぶ力を身につけること。
考える力を育てること。
自分の人生を自分で選べる人になること。
それこそが教育の大きな役割だと思います。
2500年前の孔子の言葉が、今の時代にも残っている理由は、学ぶことの本質を語っているからなのかもしれません。