スポーツは「感動」や「夢」を与えてくれる存在ですが、その裏側では世界規模のお金が動く巨大なビジネスでもあります。
では、世界中が注目するスポーツイベントの中で、最も収益を生み出しているのはどれなのでしょうか。
今回は、サッカーワールドカップ・オリンピック・WBCの収益規模を比較しながら、世界のスポーツビジネスについて解説します。
4年に一度の世界大会で最も稼ぐのは「サッカーワールドカップ」
主催団体が公表している財務情報などを基にすると、おおよその収益規模は以下のようになります。
| 順位 | イベント | 4年間の収益(概算) |
|---|---|---|
| 🥇1位 | サッカーワールドカップ(FIFA) | 約110〜130億ドル(約1.7〜2兆円) |
| 🥈2位 | オリンピック(IOC) | 約90〜120億ドル(約1.4〜1.9兆円) |
| 🥉3位 | WBC | 約1〜2億ドル(約150〜300億円) |
※1ドル=約155円換算。各団体の公表資料や近年のデータを基にした概算です。
圧倒的なトップはサッカーワールドカップです。
世界200以上の国・地域で放送され、数十億人が視聴するとされることから、放映権料やスポンサー契約が非常に高額になります。
一方、WBCは日本では非常に人気がありますが、競技人口や市場規模がサッカーほど世界全体に広がっていないため、収益には大きな差があります。
実は「毎年開催されるリーグ」のほうがさらに稼いでいる
4年に一度のイベントは世界中が熱狂しますが、年間で見るとさらに巨大なビジネスがあります。
それがアメリカのプロスポーツリーグです。
① NFL(アメリカンフットボール)
年間収益:約200億ドル(約3兆円)
世界最大のスポーツリーグといわれています。
優勝決定戦「スーパーボウル」は、テレビCM30秒の広告枠が数百万ドルから1,000万ドル近くで販売されるなど、世界最高峰の広告価値を持っています。
② NBA(バスケットボール)
年間収益:約130億ドル(約2兆円)
近年は世界各国で人気が急上昇し、放映権契約も大幅に増加しています。
SNSや動画配信との相性も良く、世界市場を取り込んで急成長しているリーグです。
③ MLB(メジャーリーグ)
年間収益:約110〜120億ドル(約1.8兆円)
大谷翔平選手の活躍で注目されていますが、MLBの強みは年間162試合という試合数の多さです。
試合数が多いことで、
- 入場料
- 放映権
- グッズ販売
- スポンサー契約
など、継続的な収益を生み出しています。
なぜこれほど稼げるのか
スポーツビジネスの収益源は主に4つあります。
- 放映権料
- スポンサー契約
- チケット販売
- グッズ・ライセンス収入
近年はさらに、
- 動画配信サービス
- SNS
- デジタル広告
- 海外市場
の拡大によって、スポーツそのものが世界規模のコンテンツ産業へと成長しています。
スポーツは「経済」を動かす巨大産業
スポーツイベントは、競技だけではありません。
開催都市では、
- ホテル
- 飲食店
- 観光
- 交通
- 建設
- 広告
など、多くの産業へ経済効果をもたらします。
一つの大会が数千億円から数兆円規模の経済効果を生み出すことも珍しくありません。
つまり、スポーツはエンターテインメントであると同時に、世界経済を支える巨大産業でもあるのです。
まとめ
世界のスポーツビジネスを比較すると、
- 4年に一度のイベントでは、サッカーワールドカップが世界最大
- 毎年開催されるリーグでは、NFLが世界トップクラスの収益
- NBAやMLBも国家予算に匹敵する規模の市場を形成している
スポーツを見る視点を「勝敗」だけでなく、「経済」という切り口から眺めてみると、新たな発見があります。
今後も放映権やデジタル配信、世界市場の拡大によって、スポーツビジネスはさらに成長していくでしょう。