高校受験では、「合格できるか」「通いやすいか」といった点に目が向きやすくなります。
もちろん、それらは大切な条件です。しかし、高校選びの前に卒業後の進路を少し考えていたかどうかで、高校生活の過ごし方には違いが生まれます。
ここでいう「進路を考える」とは、将来の職業を決めることではありません。大学、専門学校、就職など、卒業後にどのような選択肢があるのかを意識することです。
進路を考えて高校を選んだ人は、行動の目的を持ちやすい
高校入学前から卒業後の選択肢を意識している生徒は、「高校で何を頑張るか」を考えやすくなります。
たとえば、大学進学を考えているなら、定期テストや模試、英検などの資格取得に早めに取り組むことができます。専門分野に興味があるなら、関連するコースや授業、行事、資格取得の機会にも目を向けられます。
高校生活では、成績だけでなく、部活動、資格、校外活動、先生との面談など、多くの機会があります。進路をある程度考えている生徒は、こうした機会を自分の将来につなげやすくなります。
考えずに選ぶと、選択肢を活かしにくいことがある
一方で、「何となく入れそうだから」「友達が行くから」という理由だけで高校を選ぶと、入学後に目標を見つけにくいことがあります。
高校には、進路を考えるための授業や面談、学校行事、資格取得の案内など、多くの機会があります。しかし、自分が何に興味を持っているのか、卒業後にどんな道があるのかを意識していないと、それらを自分のこととして受け取りにくくなります。
その結果、高校3年生になってから進路を急いで決めることになったり、「もっと早く調べておけばよかった」と感じたりすることもあります。
途中から考え始めても、決して遅くありません
ただし、中学生の時点で将来が決まっていないことは、まったく悪いことではありません。
高校入学後に興味のある分野を見つけたり、先生や先輩との出会いをきっかけに進路が見えてきたりすることも多くあります。
大切なのは、「まだ決まっていないから考えなくてよい」とするのではなく、今の段階で選択肢を知り、少しずつ考え始めることです。
高校選びは、可能性を広げる選択
高校を選ぶ際は、「自分が今、入れそうな高校」だけではなく、「高校卒業後にも選択肢を広げられる高校か」という視点を持ってみてください。
今は答えが出ていなくても構いません。将来について考え、情報を集め、自分に合う環境を選ぶことが、納得できる高校選びにつながります。
次回は、中学生の今からできる進路準備について紹介します。