阪神ファンである私ですが、最近の巨人を見ていて思うことがあります。
「昔のような圧倒的な強さを感じない。」
V9時代、原辰徳監督時代の黄金期のような、「最後は巨人が勝つ」という独特の威圧感が、以前ほど感じられなくなりました。
現在、監督代行が指揮を執っていますが、もし名門復活を本気で目指すのであれば、一度「外様監督」にチームを任せてみるのも一つの選択肢ではないでしょうか。
阪神にも、同じような時代がありました。
長年、阪神はOB監督が続いていましたが、結果は低迷。
そこで球団が決断したのが、1999年の野村克也監督の招聘でした。
阪神史上初めて、本格的な「外様監督」を迎えたのです。
野村監督は3年連続最下位という成績に終わりました。
しかし、結果だけで評価するのは公平ではありません。
野村監督は、勝てるチームの「土台」を作りました。
赤星憲広、藤本敦士ら若手を育て、矢野燿大を正捕手として定着させ、「考える野球」をチームに根付かせました。
その土台の上に立ち、2002年に就任した星野仙一監督が、「勝つ集団」へと変えていきます。
そして2003年、18年ぶりのリーグ優勝。
星野監督の手腕はもちろんですが、野村監督の3年間がなければ、あの優勝はなかったと考える阪神ファンは少なくありません。
伝統ある球団ほど、「昔ながらのやり方」に縛られやすいものです。
巨人もまた、長年にわたりOBが監督を務めてきました。
もちろん、球団の歴史や文化を知るOBの存在は大切です。
しかし、組織が停滞している時には、外から新しい価値観を持つ人材を迎えることで、大きく変わることがあります。
企業でも同じです。
創業者一族だけで経営を続けるより、外部から優秀な経営者を迎えたことで再建に成功した例は数多くあります。
教育の世界でも、学校や塾がマンネリ化したとき、新しい先生が入ることで組織全体が活性化することがあります。
変化は、不安を伴います。
しかし、変化を恐れていては、新しい強さは生まれません。
巨人は日本球界を代表する名門球団です。
だからこそ、伝統を守るだけでなく、ときには伝統を進化させる勇気も必要ではないでしょうか。
阪神が野村克也、そして星野仙一という二人の「外様監督」によって長い暗黒時代を抜け出したように、巨人にも一度、固定観念にとらわれない新しいリーダーを迎える時期が来ているのかもしれません。
名門復活とは、過去に戻ることではありません。
時代に合わせて変わることができたチームだけが、再び頂点に立てるのだと思います。