最近、子どもたちと関わる中で「相手の気持ちを想像することが苦手な子」が増えているように感じる場面があります。
もちろん、すべての子どもに当てはまるわけではありません。
しかし、
「なぜ相手が嫌な気持ちになったのかわからない」
「自分は悪くないから謝る必要はない」
「言われていないから大丈夫だと思った」
というように、相手の立場に立って考える経験が不足していると感じることがあります。
人間関係を築くためには、知識や学力だけではなく、相手の気持ちを想像する力が必要です。
では、なぜこうした力が育ちにくくなっているのでしょうか。
現代は、子どもたちが人と直接関わる時間よりも、スマホやゲーム、動画など一人で完結する時間が増えています。
デジタルの世界では、自分が見たいもの、自分が楽しいと思うものが次々に表示されます。
しかし、現実の人間関係では、自分の思い通りにならないことの方が多いです。
相手には相手の考えがあります。
自分が何気なく言った言葉で、誰かが傷つくこともあります。
だからこそ、子どもの頃から、
「相手はどう感じたのか」
「自分が同じことをされたらどう思うのか」
を考える経験が大切になります。
もし、人の痛みを想像する力が十分に育たないまま社会に出たらどうなるでしょうか。
職場では、相手の立場を考えずに発言してしまう。
周囲との協力より、自分の考えを優先してしまう。
困っている人の気持ちに気づけない。
こうしたことにつながる可能性があります。
特に教育に関わる仕事では、知識を教えるだけでは不十分です。
子どもは一人ひとり違います。
できない理由も違えば、悩みも違います。
先生や指導者が、生徒の表情や変化に気づき、
「この子は何に困っているのか」
「なぜ今この行動をしているのか」
を考える力がなければ、子どもの成長を支えることはできません。
教育とは、正解を教える仕事ではなく、人と向き合う仕事です。
だからこそ、これからの子どもたちには学力だけではなく、
相手を思いやる力。
想像する力。
自分の行動を振り返る力。
を育てていく必要があります。
社会で本当に必要とされるのは、「自分だけができる人」ではなく、「周りと協力して成長できる人」なのかもしれません。