「察してほしい」という子どもが増えた理由

最近、子どもたちと接していると「自分の気持ちを言葉で伝えることが苦手な子」が増えているように感じる場面があります。

「言わなくても分かってほしい」
「どうして気づいてくれないの?」
「自分では説明できないけど、なんとなく嫌」

こうした思いを抱える子どもは少なくありません。

もちろん、昔から子どもは大人に気持ちを理解してほしいものです。
しかし、現代は「気持ちを言葉にする経験」が少なくなりやすい環境があります。

その一つが、幼少期からのスマホやゲームとの付き合い方です。

ゲームや動画、SNSなどのデジタルコンテンツは、基本的にすぐに反応が返ってきます。

ボタンを押せば結果が出る。
欲しい情報がすぐに表示される。
自分の興味があるものが次々と出てくる。

便利な一方で、「相手に伝える」「待つ」「考える」という時間が減る可能性があります。

人とのコミュニケーションでは、相手は自分の気持ちを自動的に理解してくれるわけではありません。

「私はこう思っている」
「ここが困っている」
「こうしてほしい」

自分の考えを整理して言葉にする力が必要になります。

この力は、学校の授業だけで身につくものではありません。

家庭での会話。
家族とのやり取り。
友達との遊び。
失敗した時に理由を説明する経験。

日常の小さな積み重ねによって育っていきます。

また、子どもに自由な時間を与えることは大切ですが、自由には「自分で考えて行動する力」も必要です。

ゲームやスマホを禁止するだけではなく、使った時間について考えること、相手と話し合うこと、自分で調整する経験も大切になります。

教育とは、知識を増やすことだけではありません。

自分の考えを持つこと。
相手に伝えること。
人と関わること。

これからの時代、こうした力はますます重要になると感じています。

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